崩壊と限界
1年前の2024年12月、私はマレーシアから予定より早く本帰国しました。
体調が悪く、これ以上息子をサポート出来ないと判断しました。
帰国した翌朝、全身の痛みで自力で起き上がることができず、寝返りさえ困難な状態でした。
マレーシア滞在中は特に手首の痛みが酷く、エンジンをかけることも一苦労で、運転や日常生活が大きな負担でしたが、帰国後は痛みが全身に及び、顎関節にも影響し、食事すら困難な日もありました。
高身長で明るく見られやすい性格なので、深刻さを理解されないことも多かったのが辛かったです。
ずっと診て下さっている主治医は私の状態を理解してくれていました。更に同時期に親が入院し、私は痛み止めを飲みながら通院・見舞いを続けていました。
当然仕事はできず、一度は辞める決断をしました。そのくらい身体の痛みに追い詰められていました。
危機感と小さな一歩
身体も心も限界で、「このままでは心が死んでしまう」と強い危機感を覚えました。
何とか自分を保つために、何かに集中しないと、本当に壊れてしまうという感覚がありました。
当時は仕事を辞めようと思っていたのですが新しい事をするエネルギーもありませんでした。
なので、その時毎日自然と続けていた英語学習に意識を向けてみることにしました。
マレーシアでは、どんなに体調が悪くても最低限英語学習は続けていましたし、言語ではなく心身の変容のプロセスとして機能していました。
とにかく何でも良いので、心身共にのストレスを忘れるくらい集中出来る事が欲しかったのです。
英語学習が治療と変容のプロセスになった
その後、発音改善のためにコーチングを受け始めました。これは私が好きでやっていたことです。発音なんて気にするな、という人もいるし「the Japanese English」と言う人もいました。
何と言っても、マレーシアは多民族国家!色々な英語(訛り)が飛び交っていましたから、ジャパニーズイングリッシュに誇りを持っていたくらい。笑
でも、私は少し改善したいと思っていたんです。何より、他人からどう思われるか?ということより、発音がしづらくて、口が動かないし「話しづらい」。それが一番の要因。
瞬発的に何かを成し遂げることより、基礎力をじっくりと積み上げることが自分には合っていると感じていました。
自分の顔の変化に大きなショックを受ける
発音練習を進める中で、自分の発音動画を撮影したのですが、発音よりも自分の顔の変化に大きなショックを受けました。
「誰なの?この人は。」
それが最初の印象でした。老化・と一言では片付けられない。
痛みやストレスによる極度な緊張状態が影響したこと、セルフケアができていなかったことが、顔にそのまま現れていました。

人はコレを「老化」と言うかもしれません。ですが、長年の経験から自分の状態は「老化」と一言では片付けられない状態だと感じました。
あとからsecret外したのを出します。笑
身体的変容とメソッドの再構築
そこから、生理解剖学に基づいたアプローチで、顔を元に戻すための新たなMethodを考え直しました。私はこういった時に絶対にググりません。
不調に陥った時も絶対にネット検索しません。正確に言うと、以前は調べたりしていたんですが、それで正しい方向に導かれたことはありませんでした。
まず登場するのは生理解剖学の本です。神経、リンパ、骨や表情筋の仕組みを読み直します。
なぜこうなったのかを初心に戻り、研究しながら自分のケアを見直しました。
ストレスが過多、または長期に渡った時に身体の中ではどんなことが起きるのか?そして私たちの身体はどのように反応し、リンパの流れ、表情筋はどのように影響するのか?
私は、顔を変えたい時ほど「顔そのもの」にはフォーカスしません。
見える部分に影響を与えているのは、見えない部分です。
その結果、顔は回復していき、身体も少しずつ整っていきました。
なにより、心がどんどん回復していることに気付きました。
再起のきっかけと世界に向けて
その延長で、自分の持っている知識や経験を体系化しようと思い、気づいたらホームページをリニューアルしていました。 これまでの美容メソッドとは違う視点や考え方が形になっていきました。
やっぱりこれは絶対に必要な人に伝授したいと思ったのです。
振り返ると、もう一度立ち上がるきっかけを作ったのは英語の学習でした。
あの時、何かに集中していなかったら、私は今頃どうしていただろうか?と思うと恐ろしくなります。
その後、徐々に心身共に回復していき、一度はやめようと思っていた仕事ですが「もう一度立ち上がってみよう」と気持ちが上向きになっていきました。これも、いつだったのかハッキリとは覚えていないです。気付いたら再開に向けて身体が動いていました。
そして、専門家として海外向けに英語で記事を書くことを再開しました。
並行して自分の仕事、コンサルも再開しました。
英語についてはまた記事にしたいと思いますが、今は学習が楽しくて仕方がないんです!!
気付いたら数時間経っている。
でも以前は苦痛でした。何故なら学習方法がわからない、だから上達もしない、話せるようにならない・・という状態でした。初心者の頃が一番苦痛でした。
今、苦しい人へ。点と点が繋がるという実感
この一年は本当に激動でした。
辛い時こそ、何か一歩踏み出してみることの大切さを実感しました。
【楽しい、ワクワクする、自分が前進していると感じる】事なら何でも良いと思います。
そこから点と点が繋がって行きます。
何もやる気が起きない人、自信をなくしている人、良い事がない人、私のような状況の人、子供の教育でイライラしている人、母子留学中で自分のことは後回しになっている人。
私が全部経験してきたことです。本当に辛いですよね。。私はマレーシア滞在中、痛みやストレスで鬱気味になった時期がありました。
特に大きな目標がなくても問題ないと思うんです。でも今、目の前にあることに集中するというのは、凄く意味があることです。とても価値があります。
すぐに何かに繋がらないし、もどかしいです。
人間、すぐに目に見えるような結果を欲する。だから、もどかしさを感じるのは当然です。
でも、絶対に点と点は繋がります。何かに集中する。楽しくて興味があることに。
その、【エネルギーの高い状態を保つ】ということが大切なんです。その状態は幸せホルモンを分泌させ、ストレスも軽減される。脳にとっても良いことです!
あ、でも絶対に下心は捨てて下さいね。笑
この人と仲良くしていれば、みたいな自分の利益だけしか考えない下心です。
大切な距離感と見極める力。
それから私が距離を置くようにしているのは、情報過多なSNSやYouTubeです。
時間の無駄と感じるので、基本的に一部の友人、F1情報、癒やしの猫ちゃんを見る程度。
それから、この20年で学んだこと。不言実行でOKということ。むしろ、言わない方が良い。(私は)
美容も英語学習も同じですが、巷には色々なMethodが溢れかえっています。 でも人ぞれぞれ体質や考え方、エネルギー、肌質、脳の機能違うんです。だから万人に合うものなど存在しないということ。
自分に合うかどうかを見極める事が大切です。
フォロワーが多い=自分に合う ではないです。
見極める力を養うことは、これからの時代とっても大切です。
今年1年不調から始まり、なんとかこうしてタイピングが出来るようになりました。まさか、英語学習が一つの大きなキッカケとなるなんてことは数年前まで一ミリも想像していませんでした。
まったく話せない聴けない状態から始まったマレーシア母子留学中の行動が全てを変えてくれたんだと思います。
マレーシアは基本的に温かい人が多く、英語ものんびりとしたイメージ。なかなか言葉が出て来なくても待ってくれたり。それが大半でしたが、私は嫌な経験も沢山しました。
あり得ない事故や事件が起こったり、私自身も息子も病院に行く機会が多かったんですが、「これでまた英語が上達した!」と毎回とにかくポジティブに転換していました。まぁ、そう考えないとやってられない、ということが多かったのも事実ですが。笑
苦しい試練は大きなギフトに繋がるということ。
ここまで書いた後、点と点が繋がった出来事が起きました。
上記のとおり、私は英語が話せない状態でマレーシアに行き、そこで体調を崩し数々の病院に行く機会がありました。ざっくりと、リウマチ科、婦人科、皮膚科、耳鼻科、整形外科、救急病棟・・・。
よい機会だと捉え、その都度英語の予習復習を欠かしませんでした。
医師に伝えることや専門用語は、前もって準備し独り言練習をしておく。と言っても、いざ話すとなると絶対に言えないことは出てきます。
それは、帰宅してから必ず復習する。(書き出す、独り言)更にオンラインレッスンで先生に話す。おかしければ訂正してもらう。の繰り返し。
医師の言葉が早口や訛りで聴き取れない時は、丁寧に「could you say that again? 」または「could you speak more slowly, please?」など伝えればゆっくり話してくれたりします。ある医師はメモに書いて下さいました。
病院に行くたびに落ち込み、でもこれは神様が与えて下さった試練と思ってポジティブに生きてきましたが、その大きな試練は、結果的に大きなギフトに変わるんだと言うことがわかりました。
いつも自分に厳し目になってしまう私ですが、これは素直に自分のことを褒めようと思いました。
まだ発信したいことは沢山ありますが、書けないことも沢山あります。
何かワクワクに没頭することで外見は変わります。
最後にお約束した、写真の公開!
ビフォーは4月です。ほうれい線は深く、表情も違うのがわかると思います。
アフターは確か7月。
実はビフォーアフター共に同じメイクをしていました。メイクで人は変わりますが、変われないくらいひどい状態だったということです。そして心の声はメイクでは隠せません。
私がやったことは、本能とワクワクに従い英語力を磨き、生理解剖に基づいたFumi Methodを再構築したこと。

今年も読んでくださり、ありがとうございました。来年もマイペースで進めていきます。
